先に
前編を読むことをお勧めします・・・
君なら、突き放してくれるかな。「レオーン!!お届けものだよ!」
「リック!おれに届け物?」
独り俯いて帰ってきたレオンに、まだ幼い顔立ちの少年が封筒と小包みを持って走ってきた。
途端にレオンが笑顔になる。
幼い主の前では、虚勢を張ってでも笑顔でいなくてはならない。
「小包みはアオから。こっちは・・・判らない。」
「ありがとな、リック。」
「うん!」
少年はぱたぱたと足音を立てて走っていった。
レオンは自室に戻り、小包みと手紙をローテーブルに並べた。
まず、小包みを開ける。
手紙が、同封されていた。
Dear Leon
元気にしているかしら?
貴方はもう直ぐ“寒い”と言い出す頃でしょうから、マフラーを送ります。
ソレンティアのお店で買ったもので、とても暖かそうよ。
色は無難にベージュにしました。
是非使ってね。
私は優しくて楽しい友人たちもでき、毎日元気にやっています。
金と銀も元気よ。
銀は貴方に苛められないから、って安心しているわ。
お願いだから、もうこの子達を苛めないでね。
雑談はこれくらいにしましょう。
貴方は丈夫にできているから心配はないと思うけれど、体調には気をつけてね。
では、また今度。
Aoi小包みの中身は、ベージュのロングマフラーだった。
「蒼唯・・・相変わらず世話焼きなんだな・・・」
レオンは遠くに居る幼馴染とそのペットの狼たちを思い浮かべた。
口うるさくて世話焼きな幼馴染。
白い方はきゃんきゃん煩くて、黒い方は寡黙だった、喋る狼たち。
そして、意識が旅立つ前にレオンは封筒を手に取った。
その封筒こそソレンティアからの招待状だった。
「ソレンティア・・・蒼唯がいる所、か・・・」
そして、ペンと紙をとった。
Dear Aoi
今から、蒼唯のところへ行きます。
Leon手紙が届くのが先か。
本人に会うのが先か。
それとも君は、慰めてくれるのかな。continue